モネ展2023のグッズ・混雑状況・チケット・展示構成/上野の森美術館に代表作60点以上大集合!

美術展 海外作家

現在、上野の森美術館で開催されている「モネ 連作の情景」展へ出かけてきました。1874年に第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念した展覧会です。展示されている作品は、全てモネの作品。国内外のモネの代表作60点以上が一堂に会しています。モネの絵画に、どっぷりと浸れる展覧会です。

「モネ 連作の情景」の開催概要

  • 会場 上野の森美術館
  • 会期 2023年10月20日(金)~2024年1月28日(日)
  • 時間 9:00~17:00(金・土・祝日は~19:00)
  • 休館日 2023年12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)

「モネ 連作の情景」の入場料など

【平日】

  • 一般 2,800円
  • 大学生・専門学校・高校生 1,600円
  • 中学・小学生 1,000円

 

【土・日・祝】

  • 一般 3,000円
  • 大学生・専門学校・高校生 1,800円
  • 中学・小学生 1,000円

 

  • 図録 3,000円

「モネ 連作の情景」の展示構成

作品点数 75点

1章 印象派以前のモネ

モネは、画家を志して18歳でパリに出て、絵の勉強をしました。その時に出会ったのが、ピサロやルノワール。1865年に、画家の登竜門であるサロンに初入選しました。しかし、その後は、保守的なサロンでは、モネの絵は評価されず落選が続きました。この章では、若き日の、モネの作品が展示されています。

《ザーンダムの港》(1871)は、オランダ滞在時に描かれた作品です。夏の日の港の夕景を、逆光で描いています。
夕日に照らされた空の様子や、川面のきらめきが荒い筆致で描かれていて、美しいです。揺れる川面とたなびく旗、街並みと手前の杭が呼応して、ザーンダムの夕暮れ時の空気感が伝わってくる作品でした。

日本初公開となる人物画の大作《昼食》(1868-69)は、こちらに展示されています。戸外で制作した絵が多いので、室内の人物像を描いた作品は珍しいです。

 

2章 印象派の画家、モネ

1874年春、パリで第1回印象派展を開催。サロンとは別に、独自の発表の場を設けて活動しました。この章では、1870年代から80年代にかけて、アトリエ舟でセーヌ川を移動しながら、戸外で制作した絵画が展示されています。

《ヴェトゥイユの教会》(1880)は、セーヌ川に浮かべたボートの上から眺めた教会を描いています。中央に教会、上半分に空、下半分に川面が描かれています。揺らぐ川面に映る、ヴェトゥイユの街並みがとても美しい作品でした。じっと眺めていると、絵画なのに川面が揺れているように感じてきました。

 

3章 テーマへの集中

この章では、ノルマンディー地方のプールヴィルの海岸やエトルタの奇岩など、モネが何度も訪れた場所の作品が展示されています。同じ場所から見た景色も、季節や天候、時刻によって、海や空、山や岩肌の表情が絶え間なく変化していきます。その一瞬を、モネはカンヴァスに定着させることに挑戦しました。

音声ガイドによると、《海辺の舟》(1881)や《プールヴィルの断崖》(1882)は造形に重きが置かれていて、《プールヴィルの崖、朝》(1897)や《波立つプールヴィルの海》(1897)は気象の表現に重きが置かれていると解説されていました。モネの関心が、徐々に、対象物の形態だけでなく、時間の移り変わりによる光の反射、空間の輝きへ移っていったことが分かりました。

 

4章 連作の画家、モネ

1883年、モネはセーヌ川流域のジヴェルニーに居を構えました。そこで、積みわらなどの同じモチーフを何枚も描き「連作」として発表しました。これらの作品により、モネの名声はより確固としたものになりました。

農業国のフランスにおいて、積みわらは、日常のありふれた光景です。モネは、その積みわらを、何枚も描きました。時間とともに移り変わる光の変化を捉えようと、何枚も描いていったモネの情熱が伝わってきました。

今回の展覧会のメインテーマとなっている「連作」。同じテーマを比較して見ることができ、楽しかったです。

 

5章「睡蓮」とジヴェルニーの庭

モネは、ジヴェルニーの自宅に、「花の庭」と「水の庭」を整備し絵画に描きました。繰り返し描かれたモチーフは、花壇の草花や睡蓮。とくに、《睡蓮》は、モネを象徴する代表作になりました。《薔薇の中の家》(1925)(撮影不可)は、死後、アトリエで見つかった作品です。キャンバス地が残っているため、未完だと思われます。

晩年に描かれた作品は、対象の輪郭がより一層曖昧になりました。モネが描こうとしていたのは、一瞬の光の輝き。色と光の美しいハーモニーが描かれた作品を鑑賞することができました。

幅が2m近くある《睡蓮の池》(1925)はとても美しい作品でした。

 

「モネ 連作の情景」の混雑状況

混雑しているのは、週末です。
週末は、入場待ちの行列ができています。

スムーズな入場のためにも、事前にチケットの購入をおすすめします。
時間帯指定の前売り券のため、購入できれば、確実に入場できますが、会場内は、それほど広くないため、かなりの混雑具合です。

直前だと、希望の時間帯のチケットが売り切れている場合もあるので、気を付けてください。

これから、まずます混雑してくることが予想されるので、早目に予定を立てることをおすすめします。

じっくりと鑑賞されたい方は平日がおすすめです。

「モネ 連作の情景」のグッズ

いろいろなグッズが、特設ショップで販売されていますよ。

オリジナルグッズ

  • クリアファイル(全10種) 495円
  • トートバッッグ 2,860
  • A5ノート(全3種) 715円
  • 図録 3,000円

PEANUTS meets MONET(ピーナッツ ミーツ モネ)

  • コスメキッチン ハンドクリーム&リップクリームセット 3,300円
  • トートバッグ 2,500円
  • パーカー 7,480円
  • マグカップ 1,650円

この他にも、コラボ商品など多数。

特設ショップのみの利用はできないので、気を付けてください。

また、混雑時は特設ショップへの入場にも長い列ができています。

◆ メインビジュアル

《ヴェンティミーリアの眺め》(1884)

◆ クロード・モネについて

1840年、パリ9区に生まれる。

18歳の頃から、戸外で風景画を描き始め、パリに出て絵を学ぶようになる。

1865年、サロンに初入選

1874年、第1回印象派展を仲間とともに開催。
この印象派展に出品した作品が、《印象—日の出》(1872)。このグループの名称の由来となりました。

1883年よりセーヌ川流域のジヴェルニーに定住。

1880年代後半から自宅付近の〈積みわら〉を「連作」として描き始めました。

1891年、デュラン=リュエル画廊で〈積みわら〉の連作15点を公開。

連作はその後〈ポプラ並木〉〈ルーアン大聖堂〉へとつながっていきました。

晩年は、視覚障害を患いながらも《睡蓮》を描き続けました。

1926年12月5日、ジヴェルニーの自宅で86歳にて死去。

「モネ 連作の情景」の巡回情報

【大阪】

  • 会場 大阪中之島美術館 5階展示室
  • 会期 2024年2月10日(土)~2024年5月6日(月・休)
  • 時間 10:00~18:00(最終入場は17:30まで)
  • 休館日 月曜日

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