マティス 自由なフォルム展,国立新美術館(2024)のチケット・混雑状況・展示構成・巡回情報など/切り紙絵を満喫できます!

マティス展 美術展 海外作家

2024年2月から、国立新美術館で「マティス 自由なフォルム展」が開催されています。修復されたばかりの《花と果実》(1952-9153)は、とてもおおきな作品です。幅8メートル、高さ4メートル! また、マティスが建築の室内装飾や司祭服を手掛けたヴァンスのロザリオ礼拝堂も、美術館内に再現されています。見どころいっぱいのマティス展を紹介します!

「マティス 自由なフォルム展」の開催概要

【閉幕】

  • 会場 国立新美術館
  • 会期 2024年2月14日(水)~2024年5月27日(月)
  • 休館日 火曜日
  • 時間 10:00~18:00 金・土/10:00~20:00

「マティス 自由なフォルム展」の入場料など

  • 一般 2,200円
  • 大学生 1,400円
  • 高校生 1,000円
  • 中学生以下 無料

「マティス 自由なフォルム展」の混雑状況

混雑しているのは、週末です。

しかし、館内は広く、入場待ちをするほどの混雑ではありませんでした。

「マティス 自由なフォルム展」の鑑賞時間について

鑑賞時間は、90分ぐらいで、一通り鑑賞することができます。

《花と果実》(1952-9153)やロザリオ礼拝堂をしっかりと体感したい方は、2時間ぐらいはみておきましょう。

「マティス 自由なフォルム展」の概要

Section1 色彩の道

ここでは、マティスの初期の作品を見ることができます。故郷であるフランス北部で描かれた作品や、印象派に触発されてフォーヴィスムへ向う頃に制作された作品が展示されています。法律事務所で働いていたマティスが体調を崩したとき、母親から絵具箱を買い与えらたのがきっかけで、芸術の道へと進むことになったのだそうです。

Section2 アトリエ

1917年のニース滞在をきっかけに、マティスはこの街を気に入り、アトリエを転々とさせて制作に励みました。アトリエはマティスにとって、大切な創造の場でした。アトリエには、花瓶、テキスタイル、家具やオブジェなど様々なものがあったそうです。このコーナーでは、アトリエで制作された作品が展示されています。

Section3 舞台装置から大型装飾へ

マティスは1920年にパリのオペラ座で公開された舞台「ナイチンゲールの歌」の舞台装置と衣装デザインを手掛けています。このコーナーでは、衣装デザイン、壁画、テキスタイルの領域におけるマティスの仕事が紹介されています。マティスの創作の広さを知ることができます。

Section4 自由なフォルム

このコーナーでは、切り紙絵の技法を用いた作品が紹介されています。《花と果実》(1952-9153)は、このセクションで見ることができます。彩色された紙を切り貼りすることで「線」から解放され、伸び伸びとした作品を生み出すことができるようになりました。この技法を編み出したことで、『ジャズ』(1947年刊行)が生まれ、ヴァンスのロザリオ礼拝堂へとつながっていきました。

Section5 ヴァンスのロザリオ礼拝堂

マティスは晩年、ロザリオ礼拝堂の建築と室内装飾のデザインを手掛けました。ここでは、美術館内に再現されたロザリオ礼拝堂を体感することができます。切り絵紙でデザインされたカラフルなステンドグラスは、とても美しいです。日差しの動きとともに、室内に落ちるステンドグラスの光の移り変わりも楽しむことができます。

「マティス 自由なフォルム展」のベスト3

第1位 《花と果実》(1952-1963)

4×8メートルのとても大きな切り紙絵の作品です。5枚のカンヴァスが繋がって構成されています。作品の前に立つと、その大きさに圧倒されます。2021年に大規模な修復が行われ、修復後日本初公開となります。図案化された大きな花が、鮮やかだけど落ち着いた色合いの組み合わせで描かれています。マティスの切り絵紙の世界にどっぷりと浸ることができる作品です。

第2位 《ロカイユ様式の肘掛椅子》(1946)

本展覧会では、切り紙絵の作品以外にも、初期からフォーヴィズム時代の油彩画、デッサン作品、陶芸作品など様々な作品が展示されていました。そして、マティスのアトリエにあった調度品や実際に使っていた道具等も見ることができました。そして、この《ロカイユ様式の肘掛椅子》は、実際にモデルとなった「椅子」と並べて展示してあり、マティスの創作過程を知ることができました。デッサン作品の筆致からは、マティスの息遣いが伝わってきました。

第3位 Section5 ロザリオ礼拝堂

南仏ヴァンスにあるロザリオ礼拝堂の建築が進められたのは、マティスが78歳! 建物から内部の装飾はもちろん、司祭のまとう上祭服や小物まで、マティスがデザインを手掛けました。そのロザリオ礼拝堂が、現地に近い形で再現されています。机上の作品から始まった切り絵紙が、いつしかこんなに大きな作品(建築)に結実しました。いつか、現地を訪れてみたいです。

「マティス 自由なフォルム展」の巡回情報

本展の巡回情報は、ありません。

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