奄美大島にある田中一村記念美術館を紹介します。奄美の空気とともに、田中一村の作品を存分に味わうことができます。
2024年9月19日(木)から、東京都美術館にて『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』が開催されます。田中一村記念美術館からも、多数の作品が出品される予定です。
田中一村ってどんな人
一村さんは、どんな絵をかいた人?
田中一村さんは、日本画家なんだ。50歳で奄美大島に移住して、奄美の自然や動物を描いたんだよ。
へぇー! すごいね!
一村さんは、奄美に移住する前から、とても実力のある画家だったんだ。
ふむ、ふむ。
これまでの作品や技法をすべて捨て、向かったのが奄美だったんだ。奄美の自然と向き合い、対峙し、絵画を追究しつづけたんだよ。
1908年(明治41年) 栃木県に生まれる。7歳の頃より南画を描き、画才を発揮。若くして南画家として知られる。
1926年(大正15年) 東京美術学校(現東京藝術大学)に入学。3ケ月で中退。
以後、独学で画業を研鑽。やがて、南画から日本画へ表現の場を移し、独自の道を歩む。
1938年(昭和13年) 千葉県千葉寺町へ引っ越し
1947年(昭和22年) 《白い花》で青龍社展に入選
1958年(昭和33年) 奄美へ移住
1977年(昭和52年) 逝去
50歳を過ぎて独り奄美へ移住。紬工場で染色工として働きながら絵を描き続けた。亜熱帯の自然を描き日本画の新境地を開いたが、作品を発表することなく69歳の生涯を終えました。
田中一村記念美術館の概要
「田中一村記念美術館」は、平成13年(2001)、一村作品のみを常設展示する美術館として開館しました。
田中一村記念美術館は、地元の素材を使用し、奄美の高倉をイメージした3つの常設展示室と特別展示室、企画展示室で構成されています。
約480点の、一村の作品を収蔵しています。
常時展示されている作品点数は、約80点。年4回展示替えを行っています。
第1展示室では、東京時代(1914-1938)の作品、
第2・3展示室では、千葉時代(1938-1958)の作品、
特別展示室では、奄美時代(1958-1977)の作品が展示されています。
お気に入りの作品と出会うためには、事前に問い合わせをした方がよいでしょう。
企画展示室では、大型の作品、奄美時代の作品を中心にして、一村の資料なども展示されています。
企画展示室では、奄美にちなんだ催しが開催されています。
美術館の周辺には、アダンやガジュマルなど、亜熱帯の様々な植物が植栽されています。
一村が描いた、奄美の植物の実物を見ることができます。
田中一村記念美術館は、奄美パーク内にあります。
奄美の自然・歴史を学ぶ施設「奄美の郷」が、美術館横に建っています。
田中一村記念美術館
- 住所 〒894-0504 鹿児島県奄美市笠利町節田1834(奄美大島空港から車で約5分)
- 開館時間 9:00~18:00 7月・8月/9:00~19:00
- 休館日 毎月第1・3水曜日(祝日の場合は翌日)
- 大人 520円
- 高・大学生 370円
- 小・中学生 260円
鹿児島県在住の小学生・中学生・高校生については、土・日・祝日に限り、観覧料無料(生年月日、住所の分かる身分証明書等が必要です)。
鹿児島県在住の70歳以上の方は、観覧料無料(生年月日、住所の分かる身分証明書等が必要です)。
田中一村展 奄美の光 魂の絵画
- 会場 東京都美術館
- 会期 2024年9月19日(木)~12月1日(日)
- 時間 9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00
- 一般 2,000円
- 大学生・専門学校生 1,300円
- 65歳以上 1,500円
- 高校生以下 無料
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