2023年11月24日にオープンした麻布台ヒルズギャラリー。こちらで開催されている「オラファー・エリアソン展 相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」へ出かけてきました。展覧会は、麻布台ヒルズギャラリー開館記念として開催されています。「麻布台ヒルズ森JPタワー」には、新作パブリックアート《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(2023)が展示されているので、そちらもお忘れなく。
「オラファー・エリアソン展」の開催概要
- 会場 麻布台ヒルズギャラリー
- 会期 2023年11月24日(金)~2024年3月31日(日)【閉幕】
- 時間 月・水・木・日/10:00~19:00 火/10:00~17:00 金・土・祝前日/10:00~20:00
「オラファー・エリアソン展」のチケット入場料
- 一般 1,800円
- 学生 1,300円
- 子ども(4歳~中学生) 900円
「オラファー・エリアソン展」の混雑状況
混雑しているのは、週末です。
しかし、入場待ちをするほどの混雑ではありませんでした。
「オラファー・エリアソン展」の鑑賞時間について
鑑賞時間は、45分から60分ぐらいで、一通り鑑賞することができます。
「麻布台ヒルズ森JPタワー」に展示されている、新作パブリックアート《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》(2023)にも、足を運びましょう。
「オラファー・エリアソン展」の感想◆ベスト3
第1位
《瞬間の家》(2010)
天井から、水がうねるように落とされ、ストロボの光に瞬間的に照らされると、暗闇に水の彫刻作品が浮かび上がります。
作品は、写真でしか見ていなかったので、実際に見て驚きました!
天井から降り注ぐ水が、まるで生きているように次々と姿を変え、彫刻作品として生まれ変わっていきます。
そして、次の瞬間には、別の形に変化していきます。
とても美しい作品でした!
展示空間は、天井高5m、全長20m。
そして、暗闇に降り注ぐ水はどこに消えていくんだろう。
このギャラリーに排水施設があるとは思えないんだけど。
第2位
《終わりなき研究》(2005)
19世紀の数学者が発明したハーモノグラフを使った作品。
3つの振り子を動かすことで、振り子の連結部に取り付けられたペンが不思議な図形を描きます。
振り子運動のリズムが変換されてペンを動かし、幾何学模様を生み出します。
こちらも百聞は一見に如かず。
実際に動いている様子を見てもらった方が早いのですが…。
出来上がった図形がとても不思議!
まるでCGで描いたような図形が出来上がります。
振り子の動かし方によって描かれる図形は変わってくるようなのですが、ペンが紙に触れるまでどんな作品が生まれるかはわかりません!
そして、二つと同じ作品はできないそうです。
学芸員の方は、まるでレコード盤に針を落とすような感じで、慎重にペン先を画用紙に落としていました。
ペンが動く様子が楽しくて、何回も見入ってしまいました。
ただ、複雑な模様はなかなか生まれないようでした。
壁面に展示されているものは、単純な円型もあれば、二つの図形が重なったような形もありました。不思議!
第3位
《蛍の生物圏(マグマの流星)》(2023)
オレンジ色の球体が天井から吊るされ、ゆっくりと回転しています。
この球体は形がとても複雑。
中は、3つの多面体が同心円状に配置されていて、それぞれ素材が違うそうです。
これらの多面体は、モーターでゆっくり回転していて、中に組み込まれたLEDライトによって照らされると、とても美しいオレンジに輝きます。
また、その光は展示室の壁にも投影され、オレンジ色の幾何学模様の輪郭や影がゆっくりと動いていきます。
まるで夕焼けを見ているようなとても美しい作品でした。
巡回情報
本展の巡回情報は、ありません。
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