海外で数多くの賞に輝き、“世界のムナカタ”と呼ばれた版画家、棟方志功。版木すれすれに眼を近づけて猛烈なスピードで彫っていく棟方。自らの作品を、「版画」ではなく、板の声を聞き、板の命を活かす「板画」だと宣言した。番組では、棟方志功の代表的な版画作品を、棟方自身の文章によって紹介しながら、「白と黒」「裸婦」「文字」などのキーワードで棟方作品の特徴を浮かび上がらせていく。(日曜美術館HPより)
【日曜美術館】棟方志功の「板の命」を活かすとは?
棟方は、明治36年9月5日青森市に生まれました。
絵描きになることを志し、21歳で上京。
上京して5年目の昭和3年、帝展に油絵《雑園》を出品し、入選することができました。
しかし、油絵は西洋のもの。
日本人としての表現方法を模索し、版画と出会いました。
棟方志功は自らの作品を版画ではなく板画と言っています。
版画は「板から生まれる、板による画」であり、「板の声を聞き、板の生命を彫り起こす」という強い思いから、自らの木版画を「板画」と表記すると宣言し、版画による表現の可能性を切り開きました。
私は、棟方志功の作品を見た時に、線の力強さと刷りの濃淡から、板の息遣いを感じました。
【日曜美術館】『棟方志功 板の生命を活かす』の内容
―内容は、見てから追記します―
棟方は板画のほかに倭画(やまとが)や油絵、書など、たくさんの作品を残しています。
また、著書類も多く、『板極道』『わだばゴッホになる』など数十冊にのぼります。
今回の「日曜美術館」では、棟方の作品と著作を結び付けて紹介する内容になりそうです。
また、本の装幀や包装紙のデザインも行い、現在でも棟方が手掛けた包装紙は各地で見られます。
◆ 放送日時
【日曜美術館】『棟方志功 板の生命を活かす』
- 放送日時 10月8日(日) 午前9時 ~ 9時45分
- 再放送 10月15日(日) 午後8時 ~ 8時45分
- 放送局 NHK(Eテレ)
『生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』の概要
- 会場 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
- 会期 2023年10月6日~12月3日
- 時間 10:00~17:00(金曜・土曜は10:00~20:00)
- 休館日 月曜日(ただし10月9日は開館)、10月10日(火)
国立近代美術館で開催されている「棟方志功展」の詳しい内容については、こちらの記事をご覧ください。
棟方志功展の混雑状況、巡回情報、チケット・展示構成/東京国立近代美術館,2023
現在、東京国立近代美術館で開催されている「棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」へ出かけてきました。生誕120周年を記念した展覧会です。棟方のゆかりのある青森、富山を巡回し、東京は巡回の最後の開催地になります。棟方志功の生涯を一望できる展...
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