「村上隆 もののけ 京都」展/京都市京セラ美術館,2024 混雑状況・待ち時間・展示構成・巡回情報など/8年ぶりの大規模個展! 約170点! 90パーセントが新作!

美術展 国内作家

現在、京都で村上隆の大規模個展が開催されています。国内では、8年ぶりとなる展覧会。約180点の作品のうち、90パーセントが新作です。約30年前に「スーパーフラット」という概念を提唱し、現代美術のトップランナーとして活躍してきた村上隆の新作を、じっくりと堪能することができますよ。

「村上隆 もののけ 京都」展の開催概要

  • 会場 京都市京セラ美術館
    • 会期 2024年2月3日(土)~2024年9月1日(日)【閉幕】
  • 時間 10:00~18:00

「村上隆 もののけ 京都」展の入場料・グッズなど

  • 一般 2,200円
  • 学生 1,500円
  • 高校生 1,000円
  • 中学生以下 無料

 

  • 図録(5月中旬 刊行予定) 4,400円
  • Wポケットクリアファイル 990円
  • ステッカー 440円
  • 半袖Tシャツ 5,800円
  • 聖護院八ッ橋総本店 聖(さくら・抹茶) 1,080円
    などなど

「村上隆 もののけ 京都」展の混雑状況

混雑しているのは、週末です。

現在、京都市京セラ美術館では、「村上隆 もののけ 京都」展のほかに、「キュビスム展ー美の革命」展が開催されているため、会場は混雑しています。

週末は、当日券の購入時、列に並ぶことになります。事前に購入しておくことをおすすめします。

グッズ売り場は狭くて、混雑しています。時間帯によっては、ゆっくりとお買い物をすることができないかもしれませんので、気をつけてください。

会期は、約7か月間にも及びます。
未完の作品も展示されていて、会期中に手を入れていくようです。

※ 閉幕が近づき、会場はかなり混雑しています。入場整理券が配布され、1時間から1時間半の入場待ち時間が発生している時間帯もあるようです。余裕を持って、会場へ足をお運びください。

「村上隆 もののけ 京都」展の鑑賞時間について

鑑賞時間は、60分ぐらい。およそ1時間ほどで、一通り鑑賞することができます。

美術館内にある日本庭園には、金ぴかに輝く巨大な(約13m)彫刻作品《お花の親子》(2020)が展示されています。ルイ・ヴィトンとのコラボレーションで、大きなモノグラム・マルチカラーのトランクの上に、お花の親子像が立っていますよ。

「村上隆 もののけ 京都」展の展示構成

本館中央ホールには、巨大な2つの立体作品《阿像》と《吽像》。迫力満点の像が、来場者を迎え入れます。

1 もののけ洛中洛外図

室町時代末期から江戸時代にかけて数多く制作された「洛中洛外図」。京都市中を空から俯瞰するように描かれ、神社仏閣、祭りや遊里、歌舞伎や浄瑠璃に興じる人々など、市民の様子が描かれた作品です、《洛中洛外図屏風 岩佐又兵衛 rip》(2023-24)は、幅約12mの巨大な作品です。緻密に描かれた画面には、村上隆のキャラクターやドクロが紛れ込んでいます。また、この作品の向かいには《光琳シリーズ》が展示されています。

入場してすぐ目に飛び込んでくるこの作品。緻密に描き込まれた画面に圧倒されました。一人一人の人物の動きが細かに描かれ、京都の賑わいが伝わってきます。そして、画面の隅々まで、目を凝らして鑑賞すると、様々なキャラクターを見つけることができます。江戸時代の作品を、このような形で翻案するパワーは、すごい!

 

2 四神と六角螺旋堂

こちらの展示室は、照明が落とされた薄暗い空間。四方の壁面に守護神「四神」が浮かび上がります。東には「青龍」、西には「白虎」、南には「朱雀」、北には「玄武」。これらの作品もとても巨大。部屋の中央には、立体作品《六角螺旋堂》が鎮座しています。

展示室は、京都市の東西南北と一致するよう設計されているそうです。どの作品も、カラフルで迫力満点。とくに、モザイク画のように描かれた「青龍」は、壁面から飛び出してきそうな勢いを感じました。もし、現代にお寺が建てられたとしたら、このような作品が壁面を飾るのかもしれません。

 

3 DOB往還記

1993年に生まれたキャラクターDOB。この部屋では、DOBを始め、様々なキャラクターが発展し変化した過程を見ることができます。「スーパーフラット」という概念が、どのように発展していったのかを体感できる展示スペースとなっています。

村上隆が生み出した、愛らしくてかわいいけど、毒を孕んだキャラクターたち。「美術」とサブカルチャーの垣根を飛び越えてきた村上隆が提唱した「スーパーフラット」。この概念は、約30年が経過し、「美術」や社会においてすっかり定着したものになりました。身の回りに溢れるビジュアルを始め、インターネットの発展と、それに伴う働き方や人間関係の変化。村上隆の、この先見の明はすごいと思います。

 

4 風神雷神ワンダーランド

村上隆が描く《風神雷神図》は、「風神雷神図」と聞いて思い浮かべる、筋骨隆々の勇ましい姿ではなく、コミカルでゆるいキャラクターとして描かれています。

見たら思わず微笑んでしまう《風神雷神図》。現代日本の世相を象徴する姿として描かれた、ゆるキャラ。愛らしくちょっと間の抜けた表情を見ていると、こんな風神雷神もありだなと思えてきました。現代日本のちょっと揺るんだ空気感も表現しているように感じました。

 

5 もののけ遊戯譚

村上作品の最新作《Murakami Collectible Trading Card 2023》。トレーディングカードとして制作した作品を40センチ四方の絵画として制作したものです。

館内に、この作品の制作風景の映像(NHK BS)が流れていたのですが、技法も色づかいも、1点1点手が込んでいてることが分かりました。壁一面に展示された作品は、壮観。カラフルで、ポップな作品です。

 

6 五山くんと古都歳時記

ラストの展示室では、五山の送り火をキャラクター化した風景画や舞妓さん、《2020市川團十郎白猿 襲名十八番》などが展示されています。

見得を切る団十郎は迫力満点、周りのキャラクターもとても濃い! そして、他の作品と同様、緻密に描かれていて、カラフル! どの作品も色とエネルギーに満ちていました。

それぞれの部屋には、村上隆からの言葉が綴られた絵が添えられています。こちらを読むと、より一層、作品の背景を知ることができます。

テレビ情報 NHK BS『フロンティア』~村上隆 密着 創作の現場

  • 放送日時 4月18日(木)夜10時~
  • チャンネル NHK BS プレミアム4K
  • 番組名 NHK『フロンティア』

『フロンティア』では、今回の個展に向けた制作風景の裏側を見ることができそうです。村上隆が率いるカイカイキキの工房でどのように作品が生まれているのか!? 予告を見ただけでもワクワクします。楽しみです!

「村上隆 もののけ 京都」展の巡回情報

本展の巡回情報は、ありません。

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